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「暴力描写を含むゲームを遊んだ後、必勝法を考えると攻撃性が高まる」と米研究者が報告

(火)

一部の研究者がある条件下において
”暴力描写を含むゲームで遊んだ人は攻撃性が高まる”
ことを報告している。

この調査を行ったのは、
米オハイオ州立大学/蘭アムステルダム自由大学のBrad Bushman氏と、
米セントラルミシガン大学のBryan Gibson氏で、
ある条件というのが
「暴力描写ゲームを遊んだあとに必勝法をあれこれと考えること」
だという。

調査内容は、126人の学生を被験者として集め、
「暴力描写を含むゲーム」
・Mortal Kombat vs. DC Universe
・Resistance(レジスタンス)~人類没落の日~
・バイオハザード5

「暴力描写を含まないゲーム」
・Guitar Hero
・グランツーリスモ5 など
どちらをプレイするかをコイントスで決め、20分間ゲームをプレイしてもらった。

そして、「今回のプレイを24時間思い返して、
次にプレイした時にどうすればもっとうまくやれるかを考える」よう指示を出し、
翌日、反射神経を競う簡単なゲームをプレイさせた。

これは、ゲームの勝者が敗者にヘッドホンをつけ、
お仕置きとして、60~105デシベルの騒音を聴かせることができるもので、
この騒音の音量と長さでもって、被験者の攻撃性を測った結果、
「暴力描写を含むゲーム」をプレイした後に
「どうすればもっとうまくやれるかを考えた」被験者は
24時間経過しても強い攻撃性を示していたという結果になった。

この調査結果により、研究者たちが
暴力ゲームの影響の長さについて警鐘を鳴らしているという。

(執筆/編集:ゲームのお話)