ハピネットは2026年4月23日、新作ファンタジーウォーシミュレーション『ブリガンダイン アビス』(英題:BRIGANDINE ABYSS)の発売決定を発表し、1stトレーラーを公開した。発売日は2026年8月27日。オンラインプレイには対応せず、プレイ人数は1人。対応機種はNintendo Switch 2/PlayStation 5/Xbox Series X|S/Steam。Xbox Series X|S版のみダウンロード専用となる。Steam版は地域・タイムゾーンにより配信開始時刻が異なる。
本作は、『ブリガンダイン』シリーズの最新作で、舞台は25の勢力が割拠するメルティーテ大陸。突如誕生した「新生アビスローア帝国」の侵略に抗うため、プレイヤーは6つの勢力のいずれかのリーダーとなり、100体以上の騎士・モンスターを率いて戦いに挑むターン制ストラテジーだ。
戦闘は高低差のある六角形(HEX)マップで展開。ユニットの移動性能や属性、スキル、装備品を見極め、地形効果や障害物を活かした戦術が求められる。
システム面では、リーダーが部隊のモンスター1体を支援として指定し、その特性を自身に付与する「支援&展開システム」をはじめ、同じスキルを使い続けることで強化される「スキルレベル成長」、一定レベルでリーダーやモンスターが上位クラスへ進化する「クラスチェンジ」、資材を使って拠点を強化し部隊全体に恩恵をもたらす「拠点開発」など、多彩な要素を搭載。さらに、戦闘に参加しないリーダーを派遣して資材・資金・経験値を獲得する「探索」や、拠点で新たなリーダーやモンスターを雇用する「契約システム」も用意されている。
また、24ヵ国の多彩な目標に挑む「ミッションモード」も収録。大陸統一、拠点強化、指定アイテム収集、モンスターや仲間集め、借金返済、拠点防衛など、国ごとに異なるミッションとショートストーリーが楽しめる。
パッケージ版の初回封入特典は、攻略情報や世界観をまとめた「スターターガイドブック」。シミュレーションゲームの基本的な攻略方法から『ブリガンダイン アビス』の世界観までを収録した、初回購入者限定の小冊子となる。
さらに、通常版に加えてNintendo Switch 2/PS5向けに限定版「Limited Edition」も発売される。特典は「河野純子氏描き下ろし特装BOX」をはじめ、江戸~大正期の伝承遊び「16むさし」を基にしたボードゲーム「伝統盤戯『16むさし』-ABYSS edition-」(盤面ラバーマットA4/駒アクリルスタンド18種)、河野純子氏・ニジハヤシ氏の描き下ろしイラストや制作背景を収録した「キャラクタービジュアルブック『Art of ABYSS』」(B5/約50P)、近藤嶺氏によるオーケストラ楽曲を収録した「オリジナルサウンドトラックCD」(3枚組・全57曲)といった豪華な内容となっている。
なお、Switch 2パッケージ版はキーカード仕様で、初回起動時にインターネット経由で本編データをダウンロードする必要がある。2回目以降はオフラインでもプレイ可能だが、カードの挿入は必須。また、最低9GB以上の空き容量が必要で、更新データにより追加の空き容量が求められる場合もある。
1stトレーラーでは、新生アビスローア帝国の新皇帝・ケイオスルス(声優:小西克幸)が国の復活を宣言するシーンから始まる。その後、巨悪に立ち向かう6つの国と、ラルゴォ(声優:内田雄馬)、ガーネット(声優:鈴代紗弓)、ザイルザート(声優:速水奨)、アリスベル(声優:古賀葵)、サヤ(声優:鬼頭明里)、TYPE-F(声優:山下大輝)といった主要キャラクターが登場し、各国の特徴やプレイシーンが紹介されていく。
公開された映像から判明した6勢力の独自テーマは次のようになっている。
●「竜吼の大地グラン・ドラグニカ」
新帝国に改造と洗脳をされたドラゴンの解放を目指すドラゴンテイマーと相棒のドラゴンの物語。
●「緋色の陽光団スカーレットウィル」
新帝国に父を殺された若きリーダーが率いる正義の傭兵団の物語。
●「女王の蒼瞳ミスティアイン」
新皇帝の野望を阻む、大陸全土の秩序を守りし女王と騎士団長の物語。
●「憩いの妖精郷ピュリファーノ」
謎めいた出生の少女と2人の妖精が紡ぐ物語。
●「ミハシラ地方サムラ族」
新帝国の動乱の影で、2つの勢力に巻き込まれる東国の跡継ぎの物語。
●「禁忌研究国パンデミュオン」
新帝国により戦闘兵器に造り変えられた非業の少年の戦いを描く。
『ブリガンダイン アビス』は、シリーズが積み重ねてきた戦略性と世界観を土台にしながら、6勢力それぞれの物語を深く描くことで、単なる陣取り合戦にとどまらない物語と戦略の融合を目指しているように感じられる。支援&展開システムやスキル成長、拠点開発といった要素は、プレイヤーの判断が戦局に直結する構造をより強固にし、戦略SLGとしての奥行きを一段と押し広げている印象だ。
また、各勢力の背景設定はどれも強い個性を持ち、ドラゴンの解放を目指す者、正義を掲げる傭兵団、秩序を守る女王、妖精郷の少女、東国の跡継ぎ、禁忌の研究に翻弄された少年と、いずれも「新生アビスローア帝国」という巨悪に対して異なる理由と覚悟を抱いて立ち向かう。その多様な動機と価値観が、プレイヤーに「どの国から始めるか」という選択の楽しさを与え、周回プレイの魅力を自然と高めている。
戦場のHEXマップにおける高低差や地形効果、ユニットの属性やスキルの組み合わせなど、戦術面の自由度も高く、プレイヤーごとに異なる戦い方が生まれる点も本作の大きな魅力だ。自分の育てた部隊が戦場でどう活躍するのか、どのユニットを主軸に据えるのかといった自分だけの物語が自然と形成されていく感覚は、戦略ゲームならではの醍醐味といえる。
1stトレーラーで提示された世界観とキャラクターたちの存在感は十分で、物語面や戦略面の両方で期待を抱かせる内容となっていた。シリーズファンはもちろん、じっくり腰を据えて遊べる戦略ゲームを求めるプレイヤーにとっても、本作は注目すべきタイトルだ。今後の続報がどのように本作の輪郭を深めていくのか。その積み重ねを静かに見守りながら、発売日を迎える日をゆっくりと待ちたい。