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Switch/Win『小金井荘と金色の揚羽蝶』新表現「FILMIC NOVEL」が描く“映画のように読む”物語体験 出演:伊瀬茉莉也、鈴代紗弓、永瀬アンナ、上田麗奈ほか

公開日: (金)

 spriteが15周年記念作として手がける新作ノベルゲーム『小金井荘と金色の揚羽蝶(こがねいそうとこんじきのあげはちょう)』(Nintendo Switch/Windows 11)が、2026年11月26日に発売される。価格は通常版が7,480円、初回限定特装版が13,980円(いずれも税別)。

 本作は、『蒼の彼方のフォーリズム』『恋と選挙とチョコレート』で知られる美少女ゲームブランドspriteが、15周年記念作品として送り出す新作タイトル。稲村ガ崎の高台に佇む古いシェアハウス「小金井荘」を舞台に、忘れられない過去と向き合いながら、去年とは違う夏を描く青春群像劇だ。

 主人公・小金井悠斗は、亡き家族の気配が残る小金井荘を祖母・喜代、妹・姫菜と守り続けてきた。そこに暮らす住人・相澤波瑠、長瀬楓との穏やかな日常は、ある初夏の日に届いた「1億5660万388円」という奇妙な買収提案で揺らぎ始める。

 さらに、金髪の少女・黒崎揚羽が入居したことで物語は大きく動き出す。破天荒な彼女は初日から部屋を自費でフルリフォームし、入浴のたびに浴槽のお湯を抜くという謎の行動を繰り返す。価値観の違いすぎる住人たちが集まった小金井荘は、やがて止まっていた時間を動かし始める。

 本作は、spriteが掲げる新コンセプト「FILMIC NOVEL(R)」(フィルミックノベル)を採用。長さよりもクオリティを重視した、多彩なCGとシネマティックな構図が特徴だ。さらに、映画的演出でストーリーやビジュアル、音楽を融合させ、劇場版のように凝縮した唯一無二のストーリーが楽しめる。長い作品をプレイする時間が取れない現代のプレイヤーに向けた、新しいノベルゲームの形を提示する。

 キャストは、小金井悠斗(こがねいゆうと)を伊瀬茉莉也、黒崎揚羽(くろさきあげは)を鈴代紗弓、長瀬楓(ながせかえで)を永瀬アンナ、相澤波瑠(あいざわはる)を上田麗奈、小金井姫菜(こがねいひな)を藤寺美徳、行田蔡理(ぎょうださいり)を伊藤美来、小金井喜代(こがねいきよ)を南央美、新谷幸二(あらたにこうじ)を前野智昭がそれぞれ担当する。

 オープニング主題歌は「Summer Papilio」(歌:安月名莉子)で、ED主題歌は「まぶた閉じれば」(歌:Ceui)。いずれもElements Garden(エレメンツ・ガーデン)が制作を担当し、作品の「夏のきらめき」を彩る。

 豪華特典を収録した特装版も登場。「描き下ろしBOXパッケージ」に加えて、作中ヴィジュアルを収録した「ヴィジュアルブック」、OP/ED主題歌・BGMを収録した「サウンドトラック」(CD2枚組)、「アクリルキーホルダー」(3種類)が同梱される。3種類のアクリルキーホルダーには、黒崎揚羽、長瀬楓、相澤波瑠のイラストがあしらわれている。

 また、安月名莉子が歌う主題歌「Summer Papilio」を使用したオープニングムービーも公開されている。黒崎揚羽や長瀬楓ら主要キャラクターたちの姿が次々と登場するほか、物語の一部を垣間見られるシーンなども収録している。

小金井荘と金色の揚羽蝶:オープニングムービー

 『小金井荘と金色の揚羽蝶』の舞台、潮騒と夕陽に包まれた稲村ガ崎は、ただの背景ではなく、登場人物たちの感情の揺れを映し出す、もうひとつの登場人物として機能している。小金井荘に集う人々が抱える痛みや秘密は決して大げさではなく、むしろ誰もが心のどこかに持つ「触れられたくない記憶」の延長線上にある。そのリアリティが、物語に静かな説得力を与えている。

 そして本作の核となるのが、spriteが新たに掲げるFILMIC NOVELという表現手法である。多彩なCGとシネマティックな構図は、従来のノベルゲームの読む体験に、映画の観る感覚を重ね合わせる。キャラクターの仕草や視線の動き、光の差し込み方までが物語の感情と連動し、短い時間の中に、息をのむほど濃密なドラマを凝縮している。

 長い時間をかけて読み進める物語ではなく、限られた時間で心を揺さぶる物語へ。spriteが15周年という節目に選んだこの挑戦は、ノベルゲームというジャンルの未来に、新たな可能性を照らす一歩となりそうだ。

(執筆/編集:ゲームのお話)
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