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ジャンポケ斉藤「役者になるから解散したい」 太田「おたけと2人で続けるのはキツい」

(火)

 2018年2月28日にTBSで放送された『水曜日のダウンタウン』にて、 お笑いトリオ「ジャングルポケット」のリーダー・太田博久への解散ドッキリが行われた。

 ドッキリのテーマは「トリオ芸人 1人抜けてポンコツと2人きりになったらそいつとはコンビ続けない説」。 仕掛け人はメンバーの斉藤慎二とおたけ。斉藤慎二が本格的に役者(俳優)をやりたいから「ジャングルポケット」を抜ける意志を伝える。 その時、太田博久が「今後ピンで活動するのか」、それとも「ポンコツのおたけと二人で力を合わせてコンビとして活動するのか」の どちらを選択するかを検証するというもの。

――検証方法

斎藤がトリオを抜けた場合
太田はポンコツのおたけと2人で続ける?

1.解散経験のある芸人と親しげに話す
2.取材で役者願望を語る
3.先輩から「斉藤のピン願望」がタレ込まれる
4.解散を切り出す

以下が番組から文字起こし+αしたもの。

――仕掛け人の2人(斉藤とおたけ)と打ち合わせ

スタッフ:『斉藤さんがピンになってやっていく』っていうドッキリを仕掛けて、 太田さんはおたけさんと2人でやっていかなければならない。

おたけ:なるほど。

スタッフ:(そういう状況になった場合)まぁ正直そのおたけさんと2人でやっていくっていうのは、 ちょっとキツいじゃないですか。

おたけ:いやいや……。

(おたけ、苦笑い)

おたけ:なんかちょっとディスられてます僕?今。

斉藤慎二:はっはっはっはっはっ……。

おたけ:いやまぁまぁまぁ、『キツい』『キツくない』つったら、キツいでしょうね、現実は。

斉藤慎二:でも一応僕が仕事の時は、2人で結構営業とか行ったりとか、ライブとかも……。

おたけ:そうなんですよ。2人でやってる事も正直ありますから。

斉藤慎二:太田は『キツい』とは言ってましたけど、2人の時は。『2人の時はキツい』とは言ってて、 おたけからは聞いた事ないですけど、太田はやっぱ『2人の時はキツい』って言ってましたね。

おたけ:初めて聞いたね。初めて聞いたよ、それ……。

スタッフ:実際そういう状況になったら、太田さんはおたけさんとやっていくと思いますか?

おたけ:いや、知らないよ。知らないよ、それは。それはどうなんだろうね?

斉藤慎二:僕は50%(パー)50%(パー)で……本当どっちにいくのか想像出来ないですね、あいつが。

おたけ:五分五分か……。まぁまぁまぁまぁ、五分五分か……。

斉藤慎二:いや……。

――まずはトリオ解散芸人の先輩、元「Bコース」のタケトが普段それ程近い関係ではない斉藤と 親しげに話して、ピンになりたがってる感を匂わす

(ノックして楽屋にタケトが入って来る)

太田&斉藤&おたけ:おはようございます!

タケト:おはよ、おはよ、おはよう。

斉藤慎二:あれ、今日ライブだったんですか?

タケト:あ、昼ネタ。

斉藤慎二:昼ネタですか。打ち合わせですか?

タケト:打ち合わせちょっとあったから。

斉藤慎二:あ、この前ごちそうさまでした、すみません。

タケト:あー全然全然。うん。ごめん、また。何かまた相談あったら。

斉藤慎二:あ、分かりました、はい。何か相談あったら。

タケト:お疲れっしたー。

(楽屋から出て行こうとするタケト)

タケト:斉藤ちょっといい?。

斉藤慎二:はい。

(タケトと斉藤が楽屋から出て行く)

おたけ:何か相談したの?

太田博久:誰が?

おたけ:いや、そそそ相談……また相談あったらってタケトさん、今言ってた。

太田博久:斉藤に?

おたけ:うん。

太田博久:相談?相談しないでしょ……相談?

――続いては雑誌のニセ取材で元々役者志望だった斉藤が諦めきれない気持ちを口にする作戦

雑誌記者:『目標とする人』、どうでしょう斉藤さんは?

斉藤慎二:僕は堤真一さんですね。

太田博久:え?俳優になるの?

斉藤慎二:元々はそれ(俳優)をやりたくてこの世界に入ってきてるんで……。

(難しい表情になる太田)

雑誌記者:役者として……やっていきたいなと?

斉藤慎二:そうですね。1人でやっていきたいなという気持ちはやっぱ強いですよね俳優。

太田博久:まぁでも、なりたい自分と現実は違いますからね。

――そして三つめは太田、斉藤共に仲の良い先輩、チョコレートプラネットの松尾駿から 「斉藤の気持ちがピンに傾いてる」事を告げる作戦

松尾駿:この前飲んだよ、慎二と。

太田博久:あっそう?

松尾駿:うん。何か暗い……暗い感じというか、『俺がもし1人でやったらどう思う?』みたいな。

太田博久:ピン芸人って事?

松尾駿:みたいな。1人ってどういう事?って言ったら『1人でだったら見える』って。何見えるって?

太田博久:何それ?何それ?

松尾駿:分かんない。何かすげぇ言ってた。でも何か、そんな急に?と思いながら。 すげぇドラマとかも出てるからね最近映画とか。

太田博久:そっちをすげぇやりたいみたいな空気は出すけどね。お芝居でしょ?最近。

松尾駿:ミュージカルか何か言ってたじゃん。何か。

太田博久:あぁ~リトル・マーメイド。

松尾駿:無くなった、落ちた?

太田博久:それやるってなってたら1年公演とかなったからね。それ受かってたら。

松尾駿:1年公演でしょ?

太田博久:そう、1年全国周るみたいな。

松尾駿:あいつが1人で何かやろうとしてる。

太田博久:不穏だな……。

(三つの作戦で太田が斉藤の不審な動きに勘づき始める)

――いよいよ本番。トリオ解散を切り出すことに

(マネージャーから吉本興業 東京本社へと呼び出された太田)

チーフマネージャー:お時間頂きたくて……お話したい事がありまして。 ちょっと斉藤さんからお2人に。まあ僕ら(マネージャーとチーフマネージャー) もいる前でちょっと話しておきたい事があるということで。

太田博久:えっ?

斉藤慎二:えっとぉ……結構前から考えてた事なんだけど、まぁ単刀直入に言うと 解散してピンでやっていきたいって今思ってる。

太田博久:ん?えっどういう事?それ、えっ?

斉藤慎二:あの……まぁ役者の仕事をやりたくて東京に出てきてて、 色々ドラマとか映画も出させてもらって……でその中で、もちろん3人でお笑いの世界でやってこれたのも 2人のおかげだと思うんだけど。

太田博久:え、役者になるって事?

斉藤慎二:役者として頑張っていきたい。それは俺がピンで芸人を続けていくってのは 2人に対してめちゃくちゃ失礼な事だと思うし。

太田博久:マジか……。今もドラマとか映画とかも出てるわけじゃん、ちょくちょく。

斉藤慎二:うん。

太田博久:それでもやっぱ芸人やりながらでも、今は両立できてるわけでしょ。

斉藤慎二:もう1人で芸人という形じゃなくて役者として、何かやっていきたいっていう気持ちが。 いや本当申し訳ない。本当に申し訳ない。

太田博久:いや、きちぃなぁ……。

(突然の出来事にショックを隠し切れない太田)

おたけ:ちょっと急だからな結局。

(その後20分、話は平行線を辿り……)

斉藤慎二:真剣にやりたいから突き詰めていきたいというか、そういう気持ちになった。

太田博久:迷ってるとかじゃないんだ、もう。

斉藤慎二:うん。迷ってる時点でお前ら呼び出して言うっていうのが一番失礼な事だと思うし、 それはちゃんと気持ちが固まった時に言おうと思ってたから。

おたけ:いやだから多分……凄い言い方的に言うと、まぁそのぐらいの気持ちを持って言わないと、 まぁ俺らに失礼ですっていう事だと思うんですよ。

太田博久:いや、それは分かるよ。(斉藤が)言ってんじゃんそうやって。

おたけ:ですよね。だから……言ってるじゃないですか。

(おたけ、謎のおさえ直しで太田が不機嫌に)

――ここで斉藤を一旦退出させ、さらに(太田の)本音を探ってみることに

(斉藤はモニタールームへ)

スタッフ:相当今信じてる感じですか?

斉藤慎二:はい。俺がかなり気持ちが固まってるっていうのは、分かってるんで。

スタッフ:おたけさんどうでした?仕掛け人なんですけど同じ。

斉藤慎二:おたけが邪魔ですね。ヘタクソ過ぎるんですよもう。

(場面は太田へ)

太田博久:こんな突如そんなターニングポイント訪れるか。きちぃ。

おたけ:まぁ、だから……ちょっと。でもえっ僕らどうなるんすか?そしたら。 稼働的にそんなんだって急におかしくなっちゃうじゃないですか。

太田博久:いや、稼働もクソもないでしょ。 だってもう、だってジャングルポケットってモノがなくなるって事ですよね?

チーフマネージャー:そうですね。

おたけ:何でですか?

太田博久:何でですか?

(太田、おたけの発言をそのまま繰り返す。「おたけは何を言ってるんだ?」という意味)

(場面はモニタールームへ)

スタッフ:(おたけを)出しましょうか?

斉藤慎二:すぐ出した方がいいですね。あいつ何言ってんだ、ずっと本当にもう。

(邪魔でしかない第二の仕掛け人おたけは強制退場に)

斉藤慎二:早く来い。何言ってんだよ、お前。殆ど的外れな事、ずっと言ってたぞ。

おたけ:ふふ(笑)

(場面は太田へ)

太田博久:あいつずっと言ってたからな。「やっぱ役者やりたい」って。 まぁでもあいつの人生邪魔する権利はないですからね俺らに。

(場面はモニタールームへ)

斉藤慎二:こういうやつなんですよ。

(太田の言葉に感動する斉藤、そして不本意ながら何とか解散を了承した太田)

――ここからが本題。果たして太田はポンコツのおたけと2人でやっていくのか?

チーフマネージャー:解散っていう形で一旦仕切らせて頂いて、 おたけさんとお2人でやっていくという形でどうかなと?

太田博久:は、ふぅ……。

(太田、苦笑い)

太田博久:おたけと2人でコンビやってくって事ですか?いや……需要あります?

(モニタールーム)斉藤慎二:笑っちゃってんじゃん。太田が笑っちゃってんじゃん。

(モニタールーム)おたけ:『需要あります?』はない。『需要あります?』はねぇだろ。

太田博久:チッ、まぁ……おたけとコンビ……。

(モニタールーム)おたけ:何だこれは?ふざけんなよ、マジで。

太田博久:俺とおたけ?いけるか?

(モニタールーム)斉藤慎二:ふっはっはっはっはっ。

(モニタールーム)おたけ:いやいや。いけるよ。いけるから、早くもう。

太田博久:いやその、たけが嫌とかじゃなくて。その……。まぁたけが、い……たけっていうところに……。 いや、たけが嫌って事じゃなくて……。

(モニタールーム)おたけ:どこで悩んでんの?

(太田、おたけが嫌な様子)

太田博久:ピン……。

(モニタールーム)斉藤&おたけ:ピン?

太田博久:ピンで……。ピンでやったって仕事なんかねぇだろうしなぁ。

(モニタールーム)おたけ:危ねぇ。

太田博久:いやぁキッツいなぁ。

(モニタールーム)斉藤慎二:キツいって、キツいって。

チーフマネージャー:とりあえずはもう太田さんがコンビ組むかどうかは大事な所なんで、 ちょっと聞いておきたいなと。

太田博久:ピンかぁ……。

(モニタールーム)おたけ:ピンって言ってない?この人だから。ピン寄りになってきてない、考え方が?

太田博久:いやぁ、にしても……。

(打ち合わせ時、おたけが「信じてますけどね僕は。はっきり言って」と言う場面が流れ……)

太田博久:いやでもまぁ、おたけと……頑張る……しかないっすかね?

(モニタールーム)おたけ:やるって事ですよね?今言いましたよね、完全に。

太田博久:いや無理かぁ……。

(モニタールーム)おたけ:無理か?ちょっと無理って何よ。

太田博久:いやでも1人でやっても無理だもんなぁ……。

マネージャー:じゃあ、やるっていう事で大丈夫ですかね?

チーフマネージャー:お2人で?

太田博久:そうっすね、おたけと。おたけと……。

(机に伏せて再び悩む太田)

(モニタールーム)おたけ:歯切れ悪いんだよ。

太田博久:おたけと2人で何かできんのかな?俺とおたけで。

(モニタールーム)おたけ:何か気持ちよくねーなー。

太田博久:まぁ別に……それがダメだったら一生それじゃなきゃいけないって事でもないですもんね。

(モニタールーム)おたけ:何でそんなすぐ解散しようとしてんの?歯切れ悪っ。何コイツ?

太田博久:まぁでも、たけと頑張るしかないですかね?

チーフマネージャー:分かりました。じゃあ、おたけさんとお2人で頑張っていくという方向で?

太田博久:はぁぁ……はい。

(モニタールーム)おたけ:コンビでって事ですよね?

(モニタールーム)スタッフ:コンビでって……はい。

(モニタールーム)おたけ:よしっ。良かったよー。

(死ぬほど悩んだ末にポンコツおたけとコンビでやっていく決断をした太田)

――「ネタばらし」するために斉藤とおたけが太田の元へ

斉藤慎二:いやぁ、もう太田ァ。

おたけ:もお~。

(髪もボサボサで疲れ切った表情の太田がこちらに気付く)

斉藤慎二:お前悩んでたなぁ。いやぁ悩んでたな太田。

おたけ:えっ待って。俺と2人ってそんなに需要ないの?

斉藤慎二:悩んでたな、ごめんな。

太田博久:マジ、クソじゃん。

おたけ:いやいや、おかしいおかしい。

太田博久:マジ、むかつくよ。

おたけ:いやおかしいって。一番辛いの俺だけどね。申し訳ないけど。

太田博久:いや、一番辛いのお前じゃない。お前もうどうでもいい。

おたけ:いや俺が……。

太田博久:何だ?順序があるだろ、何だ?

スタッフ:水曜日のダウンダウンで「トリオ芸人 1人抜けてポンコツと2人きりになったらそいつとはコンビ続けない説」 っていうのの検証だったんですけど。

(太田、ここで初めて笑う)

スタッフ:(コンビを)続けるっていう事でいいですか?

太田博久:いや……凄い説ですね。

おたけ:申し訳ないけどその説から俺許してないからね。ポンコツと一緒になれるか?みたいな。

太田博久:そんなリアルな人間性の部分、あぶり出します?

斉藤慎二:いやでも可能性とかをこの後広げていくんだったら、おたけを抜かしてっていう事も考えなきゃいけない。

(おたけ、首を傾げてドッキリ終了)

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(執筆/編集:ゲームのお話)