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NGT48元支配人・今村悦朗が山口真帆暴行事件について「被害届を取り下げさせた事実はない。何度も警察に呼ばれて話を聞かれたメンバーもいた」

(木)

 新潟を拠点として活動をするアイドルグループ『NGT48』の元支配人・今村悦朗氏(59)が、週刊新潮の取材に対して答えた。 同グループの元メンバー・山口真帆氏への暴行事件後、今村氏が表に出て話したのはこれが初めてである。その内容をまとめてみた。 今村氏が話した内容は下記の通り。

『NGT48』の元支配人・今村悦朗氏が、週刊新潮の取材に対して話した内容のまとめ

暴行事件から数ヶ月経過した現在の心境について

 「(事件が表面化してから)僕は何の発信もさせてもらえず、自ら動くこともできなかった。」

 「数多くのファンや新潟市の皆さんに支えられてきた僕には説明責任がある。 山口とはもっと丁寧に話し合って誤解を解く努力をすべきだった。彼女には申し訳なかったと感じている。」

 「僕にとっては山口も他のメンバーも同じように大事な存在。 山口はもちろん、残ったメンバーを標的にされるのは本当にやり切れない。 犯人たちには今も憤りを覚えているし、証拠のないまま疑われ続ける他のメンバーへの脅迫も決して許されるべきではないと思う。」

暴行事件当日やその後について

 「スタッフと食事している最中にマネージャーから電話があった。“山口が暴行されたようなのですぐ来て下さい!”と。 すぐさまタクシーに飛び乗って、現場に着くまでの間は山口が怪我でもしてないかと気が気じゃなかった。 途中でマネージャーから“山口が警察を呼んで欲しいと言ってる”と連絡があったので、 “分かった!すぐに警察を呼んで”と伝えた。」

 「パトカーを覗いて(犯人の)二人の顔を確認したが、全く見覚えはなかった。 僕が彼らと知り合いだった、しかも癒着していたなんて絶対に有り得ない。 握手会やイベントでファンと会話することはあっても、メンバーが嫌がる行為をすれば叱りつけ、出禁にしたこともある。」

 「僕としては、何より山口を襲った犯人を“しっかり調べて起訴してほしい”と考えていた。 一方で山口は“犯人を差し向けたメンバーを調べて下さい”と繰り返していた。 事件直後のやり取りを知らなかった僕が“そういう感じになっていたのか……。”と感じたのは事実。」

 「新潟署では翌日の早朝4時半頃まで事情聴取が続き、被害届も提出している。 後になって僕が被害届を取り下げさせた事実もない。」

※犯人が不起訴処分になった理由は今村氏も聞かされていない。

山口真帆氏に“メンバーを処分すると約束した”ことや“複数のメンバーが事情聴取された”件について

 「警察には徹底的に調べてもらった。山口にも“メンバーが事件に関係している証拠が出たらきちんと処分する”と約束した。 警察は犯人たちを20日間拘留して詳細に取り調べてくれたと思う。同時に、犯人との関係を疑われたNGTのメンバーも署で聴取された。 彼女たちは携帯電話のデータも調べられ、中には何度も署に呼ばれて話を聞かれたメンバーもいた。 それとは別に、僕も山口が訴えているメンバーの関与や、普段のファンとのつながりを証明する証拠がないか一期生全員に聞いている。」

※今村氏の聞き取りでも、ファンとの若干の関係を告白したメンバーはいたが、暴行事件への直接的な関与は確認できなかった。

 「暴行事件の被害者となった山口がこの結論を受け入れられなかった気持ちはとても理解できる。 しかし、証拠がない状態でメンバーに処分は下せない。」

経緯の説明と謝罪をすると決めていたが、支配人を降りて欲しいと告げられた

 「1月9日に彼女が告発した後、僕は翌日の3周年公演で経緯を説明して騒動になったことを謝罪すると決めていた。 ただ、まもなくこの件は会社が引き継ぐことになって、支配人も降りてほしい、と。 あの時もっと食い下がるべきだったと後悔している。」

卒業になった山口真帆氏、菅原りこ氏、長谷川玲奈氏の三人や、NGTの現メンバーについて

 「卒業する山口真帆、菅原りこ、長谷川玲奈には夢に向かって頑張って欲しいと心から願っている。 そしてファンや新潟の皆さんには心からお詫びします。どうか残されたNGTのメンバーについても温かく見守って頂きたい。」

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(執筆/編集:ゲームのお話)